アメリカの高麗人参の取引の始まり

2023.06.30高麗人参

アメリカの高麗人参の取引は、不純物混入ビジネスから始まったことを知っていますか?

アメリカ人参は、北米のイロコイ族の伝統薬に属するPanax quinquefoliusの薬用根です。この植物は真の高麗人参(Panax ginseng)と同じ属の植物ですが、原住民が確認した複数の健康効果があったとしても、当時ヨーロッパからの入植者は貴重な資源とは見なしませんでした。

しかし、フランスのイエズス会士ジョセフ・フランソワ・ラフィトーは、この植物がアジア医学の貴重な田七人参にそっくりであることを発見しました。田七人参はイエズス会の宣教師ピエール・ジャルトゥーによって、アジア世界で最も格調高く貴重な薬草としてすでに報告されていました。

ジャルトゥーは、政治的な観点(高麗人参は非常に貴重で、供給を管理する人々にとって政治的に強い影響力を持つ貴族の特権であった)から、またその健康効果から、このアジアの植物学上の宝に魅了され、次のように述べています:

私が馬の背に立つのもやっとのほど疲れていることに気づいたグループの北京人が、その根を1つくれたので、すぐに半分を飲んだ。たった1時間で、私の弱点は消えてしまったのです。

高麗人参が絶賛され、「そっくりさん」が貴重な存在となりました。ラフィトーの発見をもとに、東インド会社はヌーベルフランスからアメリカ人参を大量に輸入し、アジア人参として中国に輸出することを決定しました。1757年、東インド会社の騎士ルイ・ド・ジョクールはこう報告しています:

「中国人はカナダ人参とタルタリア人参の区別がつかないのは確かで、東インド会社は彼らの無知を利用して、前者を後者であるかのように巧みに売りつける。」

現在では、Panax quinquefoliusは明らかにその健康効果(および米国/カナダの良質な品質基準)が認められていますが、今日北米で栽培されている最も貴重な薬用植物の1つが、歴史的に偽造品として使われていたことを思い出すと、とても興味深いものがありますね。

参照元:https://www.linkedin.com/posts/botalys_ginseng-medicinalplants-herbalremedies-activity-6903984397918236672-Pryt


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