高麗人参の副作用や好転反応について
2020.09.4高麗人参

不老長寿の万能薬として古くから親しまれてきた高麗人参。
そんな人々の健康に一役買ってきた高麗人参ですが、「高麗人参 副作用」で検索される方も多く、副作用があるのか、ないのかについては関心事です。
まず前提として、通常の方が摂取される分には、高麗人参には副作用はありません。しかし持病がある方や、妊娠している方などその方の状況によっては高麗人参を摂り入れることでことで何かしらの症状が出る場合があります。
この記事では高麗人参の副作用、そして効果が出るまでに一時的に起こる好転反応について4つの項目で解説します。
■短期的に高麗人参を服用する場合の副作用について
■長期的に高麗人参を服用する場合の副作用について
■高麗人参を飲むことを控えた方が良い人とは?
■好転反応とは?その対処法について
短期的に高麗人参を服用する場合の副作用について
高麗人参を短期間服用する場合、ほとんどのケースで安全に服用できると考えられています。
ただし、高麗人参を摂り入れるべきではない場合があります。それは、熱がある時です。
その理由は、高麗人参の血流を促す働きにより、動悸が起きやすくなるためです。
もし、風邪の回復期に滋養強壮剤として高麗人参を服用したい場合は、熱が下がってから服用しましょう。回復時には胃腸の働きが良くなることで食欲が増し、ウィルスへの抵抗力も高めてくれるでしょう。
長期的に高麗人参を服用する場合の副作用について
高麗人参を長期間服用することでよく取り上げられる副作用は頭痛、睡眠障害、胃腸障害などです。
中国や韓国など高麗人参を昔から愛用してきた国々では、高麗人参は長く服用してもカラダに負担がかからず、むしろ長期に飲むほど健康への効果が期待できるといわれてきました。
今のところ高麗人参を長期的に服用する場合の安全性や副作用に関するデータはありませんが、もしもこのような症状が出た場合は、一度服用を中止し、様子をみることをオススメします。
高麗人参を飲むことを控えた方が良い人とは?
高麗人参は発熱のある方、強いアレルギー体質の方、化膿性の炎症のある方は服用を控えましょう。また、一部の専門家の間では、妊婦さんや授乳婦、小児の服用も控えることを推奨しています。
血圧や血糖値が高めの方、血液をサラサラにする薬を服用している方も注意が必要です。
高麗人参は、病院で処方される薬やサプリメントへの影響はほとんどないと言われる一方、血圧や血糖値への影響を懸念する声もあるからです。
もし高血圧や糖尿病、血液サラサラの薬を服用している方が高麗人参を服用する場合は、一度主治医や薬剤師に相談するようにしましょう。
好転反応とは?その対処法について
高麗人参を服用すると、だるさ、眠気、頭痛や吐き気、下痢など不快な症状を呈する方がいます。初めは驚く方もいらっしゃるかもしれません。
生薬を初めて服用したとき、カラダの悪い部分が健康に向かう過程で一時的にその部分の症状が悪化する「好転反応」が起こることがあります。
これは高麗人参に限らず、どんな生薬でも起こりえます。
好転反応は、東洋医学では「メンケン反応」とも呼ばれ、「メンケンなくして効果なし」と言われるほどです。好転反応はカラダが回復に向かっている証拠です。
好転反応は、通常2~3日、長くても1週間程かけて、次の4つの段階を経ながら回復していきます。
・弛緩反応:悪い部分が本来の動きを取り戻した際、他の部分とのバランスが崩れることによるもの
・過敏反応:慢性的に悪かった部分が、回復することにより急性期に戻ったことによるもの
・排泄反応:カラダの悪い部分にたまった老廃物を外に出そうとする働きによるもの
・回復反応:血液の流れが滞っていた部分の血流が改善されることによるもの
好転反応への対処法としては、まずはカラダを安静にすることです。ほとんどのケースでは、それで治まることが多いでしょう。
初めて高麗人参を飲む場合やご自身の体調に不安がある方は、少量から始めたり、服用量を減らすなどの対処をすると安心です。
まとめ
この記事では高麗人参の長期的、短期的な副作用、控えた方良い方、好転反応とその対処法について解説しました。高麗人参についての理解をより深めて、毎日楽しく過ごせるエネルギッシュなカラダを手に入れましょう。